東京からの便り vol.3『世田谷ボロ市と冬の過ごし方』


こんにちは。オザです。寒さが厳しくなってきましたがいかがお過ごしですか?

東京の冬は空気がカラカラに乾燥して、雲ひとつない晴天の日が続きます。

風が強く吹いて、土やほこりが舞い上がり目を開けて歩けないような日もときどきありますが、全体的にみると穏やかな季節だと思います。
朝晩はさすがに冷えますが、近年では氷点下以下になる日は少なく、子供の頃に比べると暖冬であることを感じています。今年は九州地方などでもたくさんの雪が降ったようですが、都心は降らず、東京で雪を見る日はほとんどなくなってしまいました。

先日、東京の冬の風物詩とも言える「世田谷のボロ市」にはじめて出かけみました。今回はその様子をお伝えします。
毎年12月15日と16日、1月15日と16日の4日間行われる世田谷のボロ市。
歴史は古く、戦国時代に小田原城主、北条氏政がこの地に楽市を開いたのが始まりで、今年で432年も続いている伝統行事。東京都の無形民俗文化財に指定されているそうです。

ボロ市というインパクトのあるネーミングは、農民相手に作業着を繕ったり、わらじの補強用に使われるボロが売られていたことから呼ばれるようになったとのこと。
現在では、ボロ市の名残を感じさせる古着店のほか、台所用品などの日用雑貨、骨董品、食料品を売る露店がずらりと並び、お祭りと骨董市を合わせたような雰囲気。毎年、多くの買い物客でにぎわいます。

実は気に入った骨董品が見つかるかも?と期待していたのですが、お店の多さと人の多さに圧倒されてしまい、うまく見つけることはできませんでした。何度か足を運ぶうちにお目当てのお店が見つかるのかもしれません。でも、ボロ市の雰囲気は十分に楽しめたので今回はこれで満足です。

ボロ市と言えば「代官餅」も有名です。

もち米を蒸かし、その場でついた温かくてボリュームのある餅を求めて、長い行列ができます。私も30分ぐらい並びました。日によっては1時間半ぐらい待つこともあるそう。ボロ市開催日のみ販売で、味はあんこときなことからみ餅の3種類。寒空の下で食べるつきたてのやわらかい餅は冬ならではの味わいだと思いました。

世田谷は高級住宅地があり、おしゃれで洗練された街のイメージがありましたが、このような昔から親しまれている庶民的な行事もあるんですね。露店がにぎやかに並ぶ光景は、大人になってもわくわくするもので、これからもぜひ続いて欲しい行事だと思います。

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同じ地域に住んでいても戸建てと集合住宅、木造とコンクリート造、また日当たりによって寒さの感じ方は違うと思います。
築7年目のマンションに住んでいるわが家の場合、南向きにリビングがあるので日当たりがとてもよく、日中はほとんど暖房を入れずに過ごしています。

個人的にエアコンの風が苦手なので、夜になってもエアコンをつける日はあまりなく、床暖房のみを使用しています。床暖房は空気も汚れずに、足元がポカポカとして、部屋全体がほどよく温まりとても快適です。ガス温水式床暖房を使用しているので、この時期のガス代が高くなることが気になりますが、一度使うとやめられない心地よさです。

寝室は北側の部屋にあるので寒いのですが、寝る前に布団乾燥機で布団を温めておくと、布団に入ったときのひんやり感がないので、気持ちよく眠れます。そのため暖房は使っていません。

あとはなるべく足元を冷やさないように、私は普段から厚めの靴下とスリッパを履いて過ごしています。今年はレッグウォーマーと薄手の腹巻も着用するようになりました。

もうひとつ室内で気になるのが空気の乾燥。わが家でも湿度を高めるために、観葉植物を置いたり、洗濯物を室内に干したり、寝る前に加湿器を使ったりしていますが、それでもまだ十分ではないような気がします。空気が乾燥した状態が続くと、インフルエンザなどのウィルス性の風邪が流行したり、肌がカサカサになったりと健康面でのトラブルもでてきます。手洗いやうがいといった基本的なことを怠らずに、室内の温度を上げすぎず、乾燥対策を行って、健康的に冬を過ごせるように心がけたいと思います。

皆様も気をつけてくださいね。

※この記事は2009年にご寄稿いただいたものです。紹介している情報は2009年当時のものです。

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