はじめまして! オザと申します。
東京の郊外に夫と幼稚園児の娘と三人で住んでいる主婦です。今回から暮らしの中で感じたエコについて紹介させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。
私の住んでいる所は、都心まで電車を使って1時間ほどで行けるベッドタウンです。大規模マンションが建ち並び、住宅が密集している地域もありますが、その一方で住宅地の合間には野菜畑も見られます。近くには採れたての野菜が並べられた無人の直売所がありのどかな雰囲気をかもし出しています。
そんなわが街では今から約2年前の2008年1月からゴミの有料化が始まりました。
ゴミを捨てるときは指定の袋を購入してその中へ入れなければならず、袋にはゴミの処理代として1リットルあたり2円の値段が付けられています。有料化の対象は、可燃、不燃とプラスチック容器。ただし、紙オムツや剪定枝など除外されている品目もあります。
わが家では可燃と不燃ゴミはそれぞれ10リットル、プラスチック容器は20リットルの袋を使っています。袋は10枚セットで販売されているので、10リットル入りは200円、20リットル入りは400円で購入しなければなりません。積み重なると結構な出費です。
さすがに袋を頻繁に買わなくてすむよう、ゴミの減量には敏感になりました。
食品トレーやペットボトルのリサイクルはもちろんのこと、卵パックは回収してくれるスーパーに持っていったり、レジ袋を断ってマイバッグを持参したり…。
特に、レジ袋はゴミとなると結構かさばるので、マイバッグを持参する動きはかなり浸透しているように思います。
また、今まではプラゴミとして捨てていたペットボトルのキャップ。リサイクルするとポリオワクチンとして、世界の子供に届けられるそうです。私の住んでいるマンションでも回収箱が置かれるようになりました。
他にはティッシュの箱や包装紙、メモ用紙、ダイレクトメールなどの紙製品もまとめて出すと、資源としてリサイクルされます。混ぜればゴミ、分ければ資源となるんですね。
ゴミ有料化により、どのくらいのゴミが削減できたのでしょうか? 気になって役所に問い合わせてみました。
プラゴミを除いた家庭から出されるゴミ量は1日一人当たり約100gの減、1ヶ月だと約3kgの減になっているそうです。役所の方の話では、この2年間は想像以上に速いペースでゴミの減量が進んでいるとのこと。
私たちの小さな努力も無駄ではなかったわけです。
でも、冷静に考えてみると有料化によって住民の関心が一気に高まり、想像以上の好結果が残せているのは当然といえば当然のことのような気もします。
気になるのは今後のこと。
この先も着実にゴミを減らしていくにはまだまだ努力と工夫、そして関心を失わないことが必要だと感じました。
最近、新しいものをすぐに購入するよりも、長年使ってきたものを直したり、形を変えたりしながら最後まで丁寧に使い込んでいく暮らしって素敵だなと思うようになりました。
まだ使えるものをいらなくなったからという理由だけで処分してしまうのはもったいないですよね。
不要になった物を引き取って修理し、格安で販売してくれるリサイクルセンターをはじめ、フリーマーケットやオークションなどを賢く利用する人も増えているように感じます。先日出かけた骨董市は平日だったにもかかわらず、多くの人でにぎわっていました。
また、着なくなった自社製品の服を回収し、リサイクルに回してくれる店や、スーパー、百貨店などで行われている下取りセールなども利用者の反応がいいようですね。
これからもこのようなシステムが改良されながら続くとうれしいと思います。私たちは今後もずっとゴミを減らしていくように心がけていかなければならないのですから。
※この記事は2009年にご寄稿いただいたものです。紹介している情報は2009年当時のものです。
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特派員:オザ(東京の郊外に夫と幼稚園児の娘と三人で住んでいる主婦。Lee100人隊のお買いものコラムもやってます。)
vol.1『ゴミの有料化は効果的か
vol.2『秋から冬へ』
vol.3『世田谷ボロ市と冬の過ごし方』
vol.4『春の花便り』
vol.5『梅雨時の生き物たち』
vol.6 『東京の家探し事情』
vol.7『東京で家を買う』