こんにちはオザです。
東京からの便りも4回目になりました。今回は東京の春の花便りをお伝えしようと思います。
冬の間は空気の乾燥した晴天の日が多く安定していた天気ですが、春が近づいてくると一変。ぽかぽかと暖かい日があるかと思えば、急に風向きが変わってコートが手放せないような寒い日に戻ったり、雨が降ったり、強風が吹き荒れる日があったりして、天気は変わりやすくなります。気温の変化も激しいので体調の管理もいつも以上に気をつけなければなりません。
今年は春分の日ごろ、急速に発達した低気圧の影響で全国的に強風が吹き荒れ、各地で交通が乱れたり、けが人が出たり、西日本を中心に黄砂が舞ったりと猛威を振るいました。
このような変わりやすい天気を繰り返しながらも季節は着実に暖かな春へと向かっていきます。
梅の花が散り、ミモザが黄色くてかわいい花をつけると春の訪れを感じます。
私はミモザが大好きで、いつか一戸建てに住むことができたら庭先にこの樹を植えたいと夢を見ているのですが、花粉症の夫はこの黄色い花を見ると鼻がむずむずとしてくるそう。スギ・ヒノキのアレルギーなので影響はないはずですが、イメージなのでしょうか。友だちの家で咲いた花をお裾分けしてもらったので、部屋に飾ったところぱっと明るく華やぎました。
マンションに植えられているクリスマスローズも2月から3月にかけて花が咲きました。うつむき加減に咲く姿が可憐ですが、わりと丈夫なようであまり手をかけられていない花壇にあっても毎年たくさんの花を咲かせています。
近所の公園には比較的自然が残されていて、春になるといろんな木々の花や草花を見ることができます。
3月中旬、この公園へ春の花を探しにカメラを持って出かけました。そのうちのいくつかを紹介します。
まずは入口付近にあるオオカンザクラ(大寒桜)が見ごろを迎えていました。撮影をしたのは3月18日。
今年のソメイヨシノの東京での開花は3月23日と発表されましたが、それよりも一足先に満開になっていました。ソメイヨシノと比べるとやや花の色が濃く華やかさがあるような気がします。
園内を歩いているとふと甘い香りがします。香りを辿っていくとジンチョウゲ(沈丁花)の花が咲いていました。この香りで春を感じる人もいるのではないでしょうか。つぼみのピンクのものと白いものの2種類が植えられていました。
ユキヤナギも小さな白い花を枝いっぱいに咲かせていました。その名の通り雪のように白い花は清楚な感じがします。
青空に映えるコブシの花。春の到来をつげる花のひとつですね。別名を「田花桜」ともいい、花が咲く頃を田植えの目安としたそうです。
1羽の鳥(ヒヨドリかな?)が飛んできて花をついばんでいました。
足元に目を向けるとツクシが顔を出していました。
この公園では毎年たくさんのツクシを見つけることができます。
他にもオオイヌノフグリやタンポポといったおなじみの植物も花を咲かせはじめていました。
園内ではサンシュユやボケ、モクレン、パンジーなどの花もきれいに咲いていました。また、この公園では見かけませんでしたが、ハナニラやスミレ、ムラサキハナナなども界隈でよく見かけます。
まだ枯れた色をしている芝生ですが、もうしばらくすると緑色一面に覆われます。子どもたちの好きな虫も冬眠から覚めることでしょう。公園で遊ぶのが楽しい季節がもうすぐそこまで来ています。子どもたちにはなるべく外で自然と触れて季節の変化を感じ、遊んで欲しいなと思います。
3月30日現在、5分咲きのソメイヨシノです。
今年の東京での開花は3月23日でした。開花した後、気温の低い日が続いたので、満開まではあと少し。今年はいつもよりも長く花見が楽しめそうです。
年々ソメイヨシノの開花が早くなってきているのはやはり、地球温暖化の影響でしょうか? 入学式のイメージのある桜ですが、このままいくと近い将来は卒業シーズンの花として定着してしまうかもしれません。ソメイヨシノは一定期間、冬場の低い気温にさらされないと開花しないため、地球の温暖化が進むと、今世紀末には咲かない地方が出てしまうというシミュレーション結果もあるそうです。また、戦後一斉に植えられたソメイヨシノの樹々が弱ってきていて、寿命を迎えているという話も聞きます。
ぱっと華やかに咲いて、はかなく散ってしまうソメイヨシノは日本人の大好きな花。いつまでも鑑賞できることを願ってやみません。
※この記事は2010年にご寄稿いただいたものです。紹介している情報は2010年当時のものです。
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特派員:オザ(東京の郊外に夫と幼稚園児の娘と三人で住んでいる主婦。Lee100人隊のお買いものコラムもやってます。)
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